Jみずきの広場

高見の広場を後に、なかみち方面に歩を進めると右手に“みずきの広場”が見えてくる。 随所にミズキがみられることから付いた名前であろう。 (ミズキは樹液が多く、早春に枝を切ると水がしたたるところからその名がついた)この広場にはちょっとした遊具があるので、しばしば、小さい子供ずれが遊んでいるところを目にする。

 あるときこの広場で二人のアメリカの少年と出会った。 座間キャンプに住んでいるという彼らはこの日、自転車ツーリングでここに立ち寄ったといっていた。 座間からでは結構な道のりがあり、しかも森に踏み込むなんぞは、ちょっとした冒険ではないか。 私はなんだかうれしくなってザックからみかんを取り出して少年たちにさしだした。 そして彼らがかえした笑顔は映画「ステンバイミー」を思い出させた。 
小さな冒険で少年が味わうスリルは椎名誠が旅で、あるいは上村直己が冒険で味わうスリルとは、もちろん絶対的な危険度においては大きな違いがある、しかしそれぞれの“トキメキ度”においては大差がないように私は思う。
小さな冒険をする少年の心のトキメキはまた、芥川龍之介の「トロッコ」を読んでも伝わってくる。 私たちは身の回りの自然についてほとんどなにも知らないといってよい。 少年の心でながめれば驚きにみちた世界がそこにはあるはずなのだ。

Kホタルの保護区

みずきの広場の奥に小さな流れがある。 これは和泉川の源流なのだが、その周辺一帯はホタルの保護区となっており、柵がめぐらされている。
 残念ながら私はまだここのホタルを見たことはないが、保護区の規模からしてすごい乱舞がみられるのかもしれない。 
 ホタルといえば、今年5月、屋久島に行ったときのこと。 民宿の青年と仲良くなって、夕食後、彼に秘密の場所を案内してもらったのだが、その光景が思い出される。 それは高く、低く、群がり、散り、ランダムにそして時にシンクロしてひかる、これまでに見たことのないような幻想的な源氏ボタルのマスゲームであった。


SEO [PR] 母の日 カード比較 再就職支援 バレンタイン 冷え対策 誕生日プレゼント無料レンタルサーバー ライブチャット SEO