陰気の森の西斜面を逃げるように這い上がっていくと、(もちろん普通に歩いてもよい)森を南北に貫く”のさかい道”にでる。 これまでが緊張を強いるような雰囲気だっただけになにかほっとするような開放感を覚えるに違いない。


I高見の広場

 のさかい道を横切って100mも進めば高見の広場に至る。 
私は瀬谷市民の森のなかではこの広場が最も好きである。 くぬぎ、こならなど、どんぐり系の落葉樹が多いことが主な理由かもしれない。 特に冬はいい。 風邪の強い日など高い木の先端はひょうひょうと鳴っているのに森の中は比較的穏やかで木漏れ日が暖かい。 私は、あちらこちらにテーブルやベンチが設置されているこのあたりで弁当を広げることが多い。 空腹を満たすという目的より、この場所でゆっくりしたいために昼食をとることにしているのだ。 おにぎりとお茶という時もないではないが、たいがいはラーメンとか、鍋焼きうどんなどをつくる。 
アウトドア派の私は仲間とよくキャンプにでかける。 昔は車を使った、便利な装備満載のオートキャンプが多かったが、あるときからすべての装備を背負って歩くバックパックに目覚め、以来「オートキャンプは堕落だ!」などとほざくようにさえなった。 テント、マット、シュラフ、ストーブ、コッフェルなどはキャンプの必需品であるがザックをコンパクトにまとめるためにはなるべく小型軽量高性能な装備が望ましい。 そうしてそろえた優れものの道具にチタン素材のコッフェルとたたむと5×5×9cmの箱におさまってしまうガスストーブ(写真)がある。 市民の森でのランチクッキングにもこれが活躍するのだ。 寒い季節。 鶏のさえずり、枯葉の音を利きながらラーメンが煮えるのをまつのはいいものだ。 そして森の澄んだ空気の中で、ふうふうしながらすするラーメンはどんな行列のできる店のラーメンよりもうまい。 そんな至福の時間が身近な里山でもてる幸せを感謝せずにはいられない。


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